クレームの質の変化

先進国の中でも、残念ながら日本の出生率が減少傾向にあります。
これは、国が衰退する典型的な直接的原因になります。
国が衰退すると、当然のように経済も落ち込みます。
それは、例外なく介護事業も同じことが言えるでしょう。
10年以上前、確かに介護事業は「成長」産業でした。しかし、今は成熟し、衰退傾向にあります。
その根拠は、「介護事業所の実質的倒産数は毎年増加している」とのデータが示しています。
介護事業も、今や成長期を経て、成熟・衰退期に突入したと言っても過言ではありません


その見極めとして、クレームの質に変化が起こっているはずです。
たとえば、入居者の靴下を片方無くしてしまったとします。10年以上前ですと、「以後気をつけます」という対応で済んだケースも存在しており、これは「みんなが介護事業を応援してくれる」という時代背景があったからです。
成長期において、この程度の謝罪で大きなクレームに発展することはほとんど無かったはずです。
しかし、今は衰退期です。
すると、入居者・家族は「もっと私たちのことを大切に扱ってよ」という思いを強く持っています。
そこで、昔の価値観のまま「以後、気をつけます」などとマニュアル通りの対応をしてしまうと、火に油を注ぐことになってしまいます。

このように、昔の価値観から脱却できないことは、非常に危険なことだと私は考えます。
なぜなら、時代の流れが速すぎる中でクリエイティビティが発揮できなければ、事業そのものが衰退してしまうからです。
時代はどんどん変わり、顧客も働き手も価値観が変わってきています。
私たちを取り巻く外部環境は日々アップデートされているのに、介護事業所側が変わらないというのはおかしな話です。
そのために、介護事業所に求められることは、客観的に自分たちの置かれた立場を見直すことです。
人間の一生と同じように、事業所もいつまでも成長期でいることは物理的に不可能です。
しかし、売上が伸びているからこそ「成長期」だと勘違いしてしまう方も少なくありません。
気がついたときに「成熟・衰退期」に突入して慌てないように、とにかく「クレームの質の変化」を必ずチェックしてください。


そして、時代が求めるI C T化や可視化を積極的に進め、クリエイティビティを存分に発揮することが事業の生き残りの鍵と言えます。
時代に取り残されないようにするためにはクリエイティビティを発揮し、組織力の向上が必須な時代となっています。
そのためには、社内マネジメント・社内コミュニケーションが最も大切だということを忘れてはいけません。

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