友人の息子さん(小学生4年生)が、お小遣いでポケモンカードを爆買いしていました。
男の子って可愛いですよね。
そう言えば私も小学生の頃、ブームに乗ってやった覚えがあります。(もちろんルールはもう覚えていません)

まず二人でやるのですが、お互いが60枚のカードのセット(デッキと言います)を自分で作ります。
そこから手札を取り、ポケモンを出し合って戦います。残りのデッキは裏返して、自分の番がきたら1枚ずつ引くのです。

そのデッキにどんなカードを入れるかで、勝敗は左右されます。

「単純に強いポケモンのカードをいっぱい入れれば勝つでしょ」と思いますよね?
特に技術とか経験値とか必要なさそうで、運で勝敗がつくと思って舐めていました。
そこで、彼に色々聞いてみました。すると、組織作りの「イロハ」が見えてきて面白いなと思ったのです。

まず、デッキの中に入れられるポケモンの数が決まっています。強いポケモンを無数に入れることはできません。
そこで、まず「スターポケモン」のカードを決めて、それを軸にどのカードを入れるかを決めるそうです。
デッキは当然、良くきって山札にするので、軸となるスターポケモンがいつ出てくるか分かりません。
手札にしたカードに強いカードがない場合、早く強いカードが出てくるように、いろんな仕掛けのカードも入れておく必要があります。
例えば、「デッキの山から5枚カードをひく」なんて指示が書いてあるカードです。

また、ご存知のようにポケモンは進化して強くなりますから、弱いポケモンから進化するポケモンまで、様々な種類を揃えておかないと戦えません。
いきなり進化系のポケモンを「バン!」と出してバトルスタートすることはNGなのです。

彼曰く「スターカードを決めたら、それをサポートするカードを入れて、そのサポートをサポートするカードも考えないといけない」
「自分が考えているバトルの形に早く行き着いた方が勝つんだよ」
だそうです。強いデッキのパターンが決まっているわけではありません。
スターカードになり得る強いカードとの偶発的な出会いからデッキ作りはスタートするのです。

しかし「スターカードを何にするか?」よりも「どうやってこいつをサポートするか?」が勝敗には重要事項になります。

これは現実の組織、チームを考えるときも同じではないでしょうか?
「できる奴」を沢山揃えても必ずしも勝つことはできません。野球でも4番バッターばかりを集めたとしても必ず勝てるとは限りませんよね。

最も頭を使うのは「どうやってサポートするか?」の1点と言っても過言ではありません

そんな彼に色々とインタビューした後、唐突に
「一緒にバトルしよう」と誘われ、20年以上ぶりのバトル。もちろんボロ負けでした。
彼はある程度コツを掴んでいますが、やっぱり実戦で使わないと課題や弱点は見えてきません。こういう点も、かなりリアルです。

さて、組織やチームという概念と全く離れて独立している人であっても、どの立場でも「サポートする」という視点は重要です。
その意識がどれくらい「当たり前」になっているかでその組織の強さは決まると思います。

スターはスターとして自覚し、サポートは何をサポートできるのか確認し、サポートのサポートをするとどう効率が上がるのか。
当然、全体をコントロールしないといけない方もいます。


このように、ぜひ新年度は「サポート」について全体で確認することからスタートしてみてください。

「どうやってサポートするか」それが強い組織づくりへの第一歩!
「サポートする」という意識がどれくらい「当たり前」になっているかでその組織の強さは決まると言えます。
ケアズ・コネクトのタレントマネジメントは、チームスタッフの特性を理解し、バランスの良いチームを育むお手伝いをします?