メダリストから学ぶリーダーシップのあり方
〜介護現場のリーダーに問われる重要な能力とは〜

東京オリンピック2020も無事に終わり、熱狂と感動が日本中を包み込みましたね。
そしてついにパラリンピックも始まりましたね。

選手の皆さんが戦っている姿には多大なる勇気をもらえ、心からエネルギーが湧き起こってきました。
世界を相手に自分の能力を最大限に表現することは、「技」はもちろん「精神面」での成長も不可欠であることは、言うまでもありません。

さて、そんな最中、ふとあることを考えていました。
銀メダリストと銅メダリストの精神的満足度の違いです。

※あくまでも精神的満足度という観点のみを勝手に考察しているだけですので、銀メダルと銅メダルとではどちらが素晴らしいかを評価しているわけではありません。

銀メダリストは負けて終わります。一方、銅メダリストは勝って終わります。
この差は、精神的満足度の観点からすると非常に大きいと考えます。
負けて悔しい世界2位と、勝って嬉しい世界3位。
負けて終わるのか、それとも勝って終わるのかはアスリートにとってとても重要なことだと思います。
(もちろんどちらも凄すぎて、やばいです。)

一方、「銀」と「銅」という漢字からもマネジメントのヒントを得ることができます。
銀は、金よりも良いと書きます。
負けた悔しさをバネに、さらに輝く高みを目指すことができる銀。
そのチャンスがあるということは、まさに金メダリストよりもさらに素晴らしい成長機会の創出になり得るのではと思います。成長の伸び代がある証拠ですね。

一方、銅は、金と同じと書きます。
最後には勝って大会を終わることで、その価値は金メダルと同じような精神状態で終えることができます。
まさに、精神的満足度という観点では、金メダルと同じレベルなのかもしれません。
もちろん世界2位や3位では満足できない選手も多数存在していますので、「負けて悔しい」という気持ちに変わりはないでしょう。

などと、世界大会に出たこともない私が勝手に想像を膨らまし、このようなことを言うのはおこがましいので、考察はこの辺にしておきます。


では、これらの観点から介護現場のコミュニケーションやマネジメントに生かせないかを考えてみました。

例えば、何かミーティングを終えた際、銀メダリストのように「厳しくも、新たに挑戦ができる機会を創出する場にするのか」、
それとも銅メダリストのように「嬉しい気持ちを持ったままスタートを切るのか」は、
リーダーである私たちが部下の成長を左右するとても大切なボールを握っていることを、絶対に忘れてはいけません。

部下に対して、「このスタッフは厳しく接した方が能力を発揮できるだろうな」だとか「このスタッフは、叱るよりも褒めちぎった方がのびのびと仕事をするだろうな」などと個別にアプローチを変えることがとても大切です。

つまり、部下に対して「どのようにアプローチすれば成果を上げることができるのか」ということを個別に設定することこそが、何よりもリーダーとして大切な仕事の一つです。

10人いれば10通りのアプローチ方法が必要であり、その引き出しが多いリーダーほど優秀と言えます。

今日のマネジメント能力の一つには、ただ単にその人の行動だけを評価すれば良いというわけではなく、その方の内面、つまり「精神面」にまで踏み込んでいく能力が問われます。
部下の潜在的な能力を深く読み解き、それらを顕在化していくアプローチがリーダーにはとても重要なのです。


例えば、介護現場がとても大好きなスタッフに対してマネジメント業務を行わせると、心身のストレス過多に陥りやすくなります。
向き不向き・好き嫌いという観点だけではなく、「介護業務」と「マネジメント業務」は全く別物だと認識しなければなりません。
介護のスペシャリストになりたいのか、それともマネジャーとして成長したいのかは、きちんと長い年月を掛けてキャリアを育んでいく必要性があり、「精神面」と「技術面」の両軸における向上が欠かせません。
しかし、ついつい「技術面」ばかりに評価の目が向けられがちですが、アスリート同様に「精神面」への育成と評価は絶対に不可欠です。

このように、リーダーに問われる重要な能力の一つには、部下の「精神面」へのアプローチがあることを決して忘れてはいけません。


そして、感動と勇気を与えてくれた選手の方々にはもちろん、運営に携わる方々や医療従事者、様々な状況下で自粛を余儀なくされている方への尊敬と感謝の意を申し上げます。
このような状況下でも夢を叶えようとする姿に胸を打たれ、私も介護業界のために何かできないかと、常に考えています。

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