【心理的安全性 連載】⑤心理的安全性の高い場を創るためには

これまでの記事では、心理的安全性をテーマに
①心理的安全性とは
②心理的安全性を阻害する4つのリスク
③心理的安全性が高まることで期待される7つのメリット
④心理的安全性が高い場で起きた出来事
についてお話してきました。

ここまでのお話で「心理的安全性」が高い場であると何やらいいことがありそう…というのは、感じられたかと思います。
すると次は、「それはわかったけれど、実際にはどうしたらいいの?」ということが気になりますよね。

理論や理屈はわかっても、実際の場面で高めることができるのが一番重要なことなので、実際にどうしたらいいのか?について今回はお話します。

これについては様々な方法があります。ネット上にも多くの方法が載っています。
例えば、

  • 上司が弱みをさらけ出す
  • メンバーのこれまでの人生を語る場を設ける
  • 価値観を共有する
  • 必ず目を見て挨拶をする などなど

どれも「それができたら、確かに安心を感じられる」というものばかりです

でも、チームメンバーの誰かだけが弱みを見せたり、何日もかけて自分の人生を振り返り発表する場を設けたりするのは、なかなか大変なことだとも思うのです。
(もちろんそれが有効な場合も多くあります)

また、価値観を共有するのがいいことはわかるけれど、どうやったら共有できるのか?
それもわかりづらいですよね。

そこで、私たちよさがみえるラボでは、主に2つのことを用いて「価値観を共有し」「心理的安全性の高い場を創る」ことを提案しています。
それは、チームメンバー全員で

・きっかけの質問をしてシェアし合う

合わせて読みたい:心理的安全性を高めるための、きっかけ質問!

よさがみえるラボ

・よさカードを使ってお互いの価値観を共有する

合わせて読みたい:「よさカード」(チームのよさがみえるカード)

よさがみえるラボ

ということです。

それぞれの方法について詳細は「合わせて読みたい」をご覧いただければ幸いです。
心理的安全性というものが、「雰囲気」や「空気感」であるので、なかなか言葉では説明しづらいのですが、上記を行うことで「これが安心して話せて、受けとめ合うということか」というのを体感してもらう場を創る、ということです。

合わせて読みたい:「安心して本音を言える空気感」をつくる2つの秘訣

よさがみえるラボ

よさカードを使う、というのは「やり方」であり、このやり方はそれぞれのチームにあった方法を探っていくのが一番だと思います。
そして、どの方法をとるにしても根底にある大切なことは、次のような「あり方」だと考えています。
それは、
全員の声が大切だという認識を持った上で、発言した人の声をそのまま受けとめる
ということ。
(よさがみえる会議のセミナーでは、その「体験」そのものを大切にしています。)

そして「心理的安全性」とともに大切だと考えているのが、「自己受容」です。

  • 私は今こんな風に感じているんだ
  • 私は今こんな想いを持っているんだ

このように自分の気持ちや感情を自分自身で受けとめること。
これが自己受容です。

嬉しいと感じたこと、悔しいと思ったこと、悲しいと感じたこと、怒りを覚えたこと。
それらを誰かに言う前にまず自分で「そう思っていたんだ」と受けとめること。
それが自己受容です。

この自己受容」と「心理的安全性」があって初めて、自分自身、そしてチームがよりよく機能していく。
そう考えています。

合わせて読みたい:「心理的安全性」と「自己受容」

よさがみえるラボ

そして、心理的安全性が高まるための方法として、ケアズの機能にあるフォーユーもその一つ。
「これが嬉しかったよ」
「とっても助かった」
「ありがとう」
と感じていることを、相手に伝える。
それを自分で受けとめ、相手に受けとめてもらう。
とても素敵なことだと思います。

いきなり自分の感じていることなどを伝えるのはちょっと恥ずかしい…というときでも
「あなたのこういうところに助けられたよ」とか
「あのときありがとう」と伝えるのは、少しだけハードルが低いかも^^

ぜひご自分の想いを、フォーユーを使って伝えてみてください。

このように「心理的安全性」を高めるための方法は様々ありますが、まず大切なのはチームメンバーが「心理的安全性が高い場だといいな」「大切だな」と感じていることだと思います。

そしてこれは育んでいくものだと思います。
すぐにこの土壌が出来上がる場合もあるかもしれませんが、それはなかなか稀なこと。
「心理的安全性」という概念があることを知っていただき、そのためにどうしたらいいか?をぜひ考えていってもらえたらと思います。
私たち「よさがみえるラボ」でもそのためのセミナーやコンテンツを提供していますし、ケアズの機能を使って日々気軽に想いを伝え合うのもとてもいいと思います。

「このチームの一員で良かった」
「このチームで働けて良かった」
「ここで自分の力を発揮したい」
そう思える方が増えますように。

そして、よりよいチームとなっていきますように。