新卒スタッフが「働き続けたい」と思える介護現場とは?

みなさんの職場では新卒スタッフは定着していますか。
近年、新卒入社した会社を3年以内に離職する割合は、約3割を超えるといわれています。
離職理由は様々ですが、もしかすると職場側にも辞めたいと思わせてしまう要因があるのかもしれません。実際どのような職場だと、働き続けたいと思ってもらえるのでしょうか。
私自身も新卒で介護の仕事をしていたので、同じ目線から新卒スタッフが働き続けたいと思う介護現場を、考えてみたいと思います。

しっかり研修期間が設けられている

介護の仕事は人手不足の現場が多く、忙しくて研修をする時間もないという事業所もあるのではないでしょうか。しかし、初めての社会人で初めての介護の仕事は、新卒スタッフにとって不安ばかりです。もし座学や実技の研修をする時間がなかったとしても、入職して1ヶ月ほどは、先輩スタッフに付かせてもらったり、先輩に見てもらいながら実際に介助をさせてもらう時間等があると、かなり安心して働けるのではないかと思います。

人手も足りていて、しっかり研修が出来る事業所では、新卒スタッフがもう一人で介助が出来ると思えるまで、先輩に付いてもらえるとより安心かと思います。
スタッフによって覚えるスピードも様々なので、様子を見ながら研修スケジュールを決めていくのも良いかもしれません。

職場の人間関係が良い

入職したばかりのころは、仕事を覚えるのも大変ですが、同じくらい職場の人間関係にも気を遣うため、かなりストレスを感じます。そんな中でも先輩スタッフの方に声をかけてもらえたり、職場の方の仲睦まじい様子等を見ると、すごく緊張がほぐれます。先輩から後輩に話しかけるのも緊張しますが、新卒スタッフはもっと緊張しているので、休憩時間が被った際などはぜひ話しかけてみてもらえたらと思います。

定期的に相談できる機会がある

入職して1年間ほどは定期的に相談が出来る機会が設けられていると、すごく安心です。
最初のころは悩みが合っても、自分から相談するのは難しいかと思います。誰にも相談できずに悩みが積み重なって、それが離職の原因になってしまうこともあるかもしれないので、定期的に相談できる機会を設けることはとても大事です。
このような機会があることで、最初は悩みを打ち明けてもらえなくても、慣れてくると打ち明けてもらえる可能性もあるので、事前に相談の場が用意してあると安心です。

同じ新卒入社のスタッフに教えてもらえる

同じ新卒入社のスタッフに教えてもらえると、同じ経験をしているので新卒スタッフにとっても何となく話しやすかったり、分からないところを聞いたりしやすいです。特に入社年度の近い新卒スタッフに教えてもらえると、入ったばかりのころは何も分からなくても、出来るようになるんだなと実感が湧きやすいです。技術のあるスタッフに教えてもらえるのもすごく勉強になりますが、同じ新卒スタッフに教えてもらえる日もあると、少し息抜きにもなるのではないでしょうか。

ここまで新卒スタッフが働き続けたいと思う介護現場について考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
今回新卒スタッフの視点から考えてみましたが、中途入社の方においても通じる部分はあるかと思います。個人的な意見もありますが、良ければ参考にしてみてください。