私が介護スタッフの離職問題に関心を寄せ始めたのは、介護に特化したICTサービスを提供する株式会社ブライト・ヴィー社創業後、介護事業所向けの勤怠管理システムを開発していた2017年ごろでした。
当時、お世話になっていた介護事業所から「スタッフが足りない」「スタッフがどんどん辞めていく」「採用が難しい」「ICTで離職を防げないか」という相談が増え始めたのです。
介護現場の知識に乏しかった私は、スタッフ離職の主な原因は給与面などの処遇であり、ICTで解決できるテーマではないと感じており、なかなか行動に起こすことができませんでした。しかし、その後も同様の相談が続いたこともあり、ひょっとすると介護スタッフの離職には、処遇以外の別の課題が隠れているのではないかと思ったのです。その背景をたどり始めると、辞める理由には納得する事実がありました。
今回のコラムでは、2017年当時の「介護従事者の辞める理由」と、最新の「介護従事者の辞める理由」で、どのような変化があったのか？などを通じ、辞める理由の本質に迫ります。
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