連載15回「ポジティブな介護現場づくりの鍵は【良いこと探し】」

介護の仕事は、昨今の日本において大切な職業の一つです。一方で、慢性的な人手不足や業務量の増加、離職率の高さといった介護現場で働くスタッフたちが直面する多岐にわたる課題が山積しています。スタッフ一人ひとりが抱える精神的負担も増大しており、残念ながら職場の雰囲気が悪化しがちな現実があります。

そのような現場において、スタッフ一人ひとりが前向きでポジティブな視点で業務にあたれることが、介護現場の土台創りに最重要課題だと私は考えています。

現場の空気やコミュニケーションが悪化すれば、業務効率が低下し、スタッフのモチベーションも下がってしまいます。反対に、日々の業務の中でスタッフが「良いこと」を見つけ、それを共有する文化が根づけば、現場の雰囲気は一変します。このようなスタッフなポジティブな視点こそが、小さな変化から現場全体に好循環をもたらす力となります。