連載12回「シフト勤務のメリットとデメリット」

シフト勤務は介護業界において欠かせない働き方です。２４時間体制である介護事業所では、利用者へのケアをフルタイムで提供するために、スタッフが様々な時間帯で交替しながら勤務しています。このシフト勤務には、介護従事者にとって大きなメリットがあります。それは、家族や趣味の時間を大切にしつつ、個々人の生活スタイルに合わせて自由な勤務時間や働き方が確保できることです。また、管理者側にとっては、ピーク時には多くのスタッフを配置し、閑散時には少人数で対応するなど、業務量に応じた効率的で柔軟性がある人員配置が可能となるというメリットもあります。

しかし一方で、勤務時間がずれることで、スタッフ間のコミュニケーションに難しさが生じ、情報共有が不足しがちになるというデメリットもあります。特に、夜勤や早朝勤務が多い場合、情報の引き継ぎがスムーズにいかず、利用者への対応に支障をきたす可能性もあります。こうしたメリットとデメリットを踏まえ、介護現場でのシフト勤務がどのように影響を及ぼすのか、さらに詳しく見ていきましょう。